ウェブアプリとクラウドアプリの違い
ウェブアプリとクラウドアプリの違いをもう少し説明しておきましょう。それは、クラウドアプリは、処理やデータの保存についてウェブ上のサーバで行うので、その点では「ウェブアプリ」と同様ということになるからです。どこからでもアクセスが可能ですし、端末本体へのソフトウェアのインストールは不要、社内でのサーバーメンテナンスも存在しないなど、共通点がかなり多いのです。
ただし、クラウドサービスとして提供されるという点を強調している部分がウェブアプリとは異なるわけです。
ウェブアプリ（ウェブサービスとも呼ぶ）の場合は、ウェブ経由でアクセスするアプリケーションを指すので、Yahhoなどの検索エンジン、Amazonのショッピングサイトなどもウェブアプリのひとつということになります。
ウェブアプリへアクセスすると、クライアント側はHTTP経由でサーバにページ要求を送信し、サーバ側が応答して要求されたページの通信を行います。
ウェブアプリはHTML、Java Script、Flash などの各クライアント技術、ファイルやデータ保存などのシステムなどを使ったサーバサイドの技術を組み合わせてクライアントに提供されます。クラウドアプリの場合は、ウェブアプリを進化させたものと考えればいいでしょう。
最近の「Adobe Creative Cloud」などはその典型的な例です。それによって今まで非常に高価だったフォトショップ、イラストレーターなどの画像加工ソフト、その他アニメーション作成ソフトなども、クラウドアプリとしてより手軽に利用できるようになってきました。
クラウドアプリなら、月々の契約をすれば、必要なだけ使えるので負担費用が軽減し、利便性が向上しています。