クラウドのデメリット
個人向けの場合では、メールなどの内容が分析されている可能性があるというのが一番のデメリットでしょう。特に無料のクラウドサービスを利用する場合は、利用規約も注意してください。無料のクラウドサービスの大半は広告収入で運営されているので、メールの内容などが機械的に収集＆分析されているのです。そして、永久に利用できる保証がない点も心配です。
クラウドサービスを利用するユーザーは増加しています。サービス競争も過激になっています。それでも利用者が減少すると、サービスそのものが最悪の場合終了してしまうケースもあるのです。継続の可能性が高いサービスをしっかり選ぶようにしたいものです。
クラウドアプリの場合、企業向けのデメリットの方が多いかもしれません。まずはカスタマイズが困難な点。クラウドサービスはシステム＆アプリケーションがパッケージ化されているので、細かな修正には対応できないからです。
そしてセキュリティに関する不安もあります。クラウド上に、企業の重要機密や個人情報を保存することになりますから、ハッキングの攻撃対象となりやすいのです。つまりデータの流出リスクが常につきまとうということになります。ファイアウォール、暗号化などの防御策が取られていますが、それでも顧客情報が漏えいした事例もあります。
また、クラウドに依存しすぎるとリスクがその分大きくなってしまう恐れもあります。こうしたリスクとリターンのバランスをよく考える必要があるでしょう。